介護福祉士以上のキャリアパスについて

介護職のキャリアといえば、「初任者研修」から「実務者研修」を取得し、「介護福祉士」を目指すキャリアパスが有名です。
難易度の高い国家資格であり、取得する事で知識の証明となる介護福祉士はその時点で転職にも有利です。
しかし、ここからさらなるスキルアップをすることで、より上位の介護職キャリアを目指すこともできます。

「生活相談員」は介護施設とその利用者・家族の仲介となって、相談受付・手続き代行を行います。
介護業界の経験が必要な職務なので、施設や介護事務所ではこの役職に「社会福祉士」の取得を条件としている所も少なくありません。

この「社会福祉士」は「介護福祉士」と同じく国家資格です。
しかし介護福祉士より取得難易度は高く、養成施設・福祉系大学や短大に通っての課程修了が必要です。

「ケアマネージャー」は介護に関する相談に応じる専門職です。
介護福祉士の前提である「実務者研修」の取得後、1年以内に87時間の介護支援専門員実務者研修を終えることでこの職務につく資格が得られます。
介護職の中でも人気の高い専門職ですが、より質のいいケアマネージャー育成のために、2004年にはケアマネージャーの上位資格である「認定ケアマネージャー」、2006年にはケアマネージャーをまとめる役職としての「主任ケアマネージャー」という新たな資格・専門職が増えました。
立ち位置としては「認定ケアマネージャー」から目指す資格が「主任ケアマネージャー」ですが、試験が必要な認定ケアマネージャーと異なり、主任ケアマネージャー自体には試験などはありません。
ケアマネージャーとしての実務経験、スキルに自信がある人はぜひ目指したい専門職です。